創立45周年を機に、SDGs未来都市こおりやま「知」の集積が進む、郡山西部第一工業団地に拠点となる研究開発施設を構えることができました。「再生可能エネルギー先駆けの地」を目指す、福島県や郡山市と連携し、地中熱利用技術を研究・開発し利用促進を図ることを全社の方針として決定してから、本格的な研究開発施設の建設が念願でした。
建物は、木造,地上2階建てとなっています。断熱性に優れ、高い耐震性を確保することができるCLT工法を採用し、ZEB化のため、太陽光発電・地中熱ヒートポンプシステム・高効率空気熱ヒートポンプを取り入れました。この結果、省エネ技術でエネルギー52%削減、創エネ技術と合わせてエネルギー103%の削減を達成し、エネルギー消費量を0%以下とする民間では「東北初となる完全ZEB化」を達成しました。今後は、各設備のデータを収集・整理して省エネ・再エネの効果検証や課題分析を行ってまいります。
こうした検証をもとに効率的な地中熱利用を提案し、再生エネルギー普及促進に積極的に対応するとともに、SDGs未来都市こおりやまと連携し、再生可能エネルギーの導入と省エネルギー対策を推進する事業に取り組む所存です。従来から行っている「地盤と水」に関わる業務に加え、地中熱利用の分野でも地域に貢献してまいります。
今後とも、ご指導賜りますことをお願い申し上げます。