新年度を迎えて日差しがとても暖かくなりました。今年は全国的にも異例な早さでの桜の開花となりました。新協地水は、何度かご報告の通り、2020年11月に郡山市西部第一工業団地に移転しました。ZEB(弊社は一次エネルギー削減量103%の『ZEB』達成です)の仕様で本社・再生可能エネルギー研究開発施設を新築しました。
■ ZEBとは?
ゼロ・エネルギー・ビルディング(Net Zero Energy Building)の略です。設計上、年間を通した空調などのエネルギー消費量から太陽光発電などの発電量を差し引いた値が基準値よりも、小さくなる建物になります。
(特にエネルギー使用削減率100%以上を『ZEB』と表記します。)
■ どんなメリットがあるの?
ZEBは、地球温暖化対策やエネルギー需給の安定化のため、エネルギー消費量を減らし、光熱費の削減にもつながると言われています。
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実際に晩秋から春まで過ごしてみての社員の
率直な感想と施設の状況をご報告します。
●ひと冬を越して
今季の郡山は、いつもより雪が多かったように感じました。さらに、郡山市西部第一工業団地では、市街地よりも雨風が強く、通勤と現場移動には少し苦労しました。
新協地水では社屋1階部分の空調に地中熱を利用しています。朝の冷え込みが厳しくても、タイマー機能で温めているため、ホッとする温かさでした。
ZEBに関係するエネルギー消費量や太陽光発電の発電量、地中熱ヒートポンプに関連して地中の温度なども計測しており、実際のエネルギー消費量が計算、管理できるようになっています。移転した当初はデータ計測の調整作業を行い、本年1月から本格的に計測データを蓄積しています。
地中熱利用は地盤内の熱を使った節電の技術です。1月から3月までの空調のエネルギー消費量は、目標としていた数値よりも低かったので、想定以上の節電の効果がありました。また、空調の使用により地中の温度が変化しても、回復にあまり時間がかからないことがわかりました。今後も継続的にシステムを利用できそうです。
社員全員がエネルギーを使いますので、全員が関係者です。
社内発表会で社屋のZEBの施設構成について説明を行いました。また、社内で節電に取り組みや成果がわかるように月別に計測結果のグラフをメール等の配布によって共有しています。社員間のZEBのデータや管理方法などの共有の仕方を今後も継続して工夫してまいります。
これから梅雨、夏と季節が変わっていきます。移転後初めての夏です。社屋でどのような季節を迎えるか楽しみです。