新協地水の本社(再生可能エネルギー研究開発施設併設)がある西部第一工業団地(郡山市上伊豆島地内)から西側近くに大きな山塊となって安積山が望めます。安積山は郡山市民の「ふるさとの山」として、古くから親しまれ愛されてきた山で正式には額取山(標高1006m)そして大将旗(1056m)と言い、山名は、八幡太郎義家の歴史伝承から「戦勝を祈願して額を剃って身を清めたことや、軍旗を掲げたこと」に由来をしています。標高1000m前後の小さな山稜ですが、前回の山紀行「笠ヶ森山」と同様に奥羽山脈の一角をなす分水嶺で、会津と中通りの気候を隔てています。福島県のほぼ中央に位置する安積山(親しみを込めて)には、北側から登る磐梯熱海温泉口、東側から登る滝登山口、南から登る御霊櫃口の3コースがあり、いずれも尾根を縦走する展望の登山コースで、東に郡山盆地、西に磐梯山と猪苗代が望めることから、四季を問わず快晴の休日には多くの登山者でにぎわっています。が、展望に優れている半面天候が悪化すると西風の通り道となり、体が飛ばされそうな強風となることから十分な注意が必要です。
私自身、身近にある安積山に魅了され、2000年11月11日(土)に初登頂してから四季を問わず81回登っています。安積山の魅力は、春の新緑や秋の紅葉に加え額取山から大将旗に至る縦走路からの360度の大パノラマです。近くにあって、いつでも登れる山だけど奥が深い、それが安積山です。