弊社は、地盤調査とさく井業・鋼管杭工事を生業として、創立46年を迎えました。
2020年11月に、郡山市上伊豆島にあり「知の集積地」と言われる西部第一工業団地内に社屋兼再生可能エネルギー研究開発施設を建設いたしました。施設は、「再生可能エネルギー先駆けの地」を目指す福島県や郡山市と連携し、省エネ技術である地中熱利用を研究・開発、そして利用促進を図ることを目的として、1次エネルギー削減率103%の『ZEB』を達成しました。
現在、地中熱を利用するヒートポンプシステム、太陽光発電、蓄電池システムを導入して、脱・炭素化に向けた取り組みを行っています。また、郡山市と防災協定を締結し、避難所指定を受けて地域の防災拠点としての役割も担っています。
この地で初めての冬そして夏を体験し、さらに2度目の冬を迎えました。地中熱利用の冷暖房システムは大変効率がよく、快適に生活することができました。脱・炭素化に向けた取り組みの中で、輸送部門のCO2排出削減をどのようにしていくかが大きな課題でした。
これらの課題を解決するため、平時には太陽光発電による電力を倉庫および建物で消費し、余剰電力を車に充電、非常時には地中熱ヒートポンプシステムを自立で、稼働可能なシステムを導入することを2021年6月に決定をしました。
本事業で導入する、V2Xシステムは、三相30kVAの自立出力が可能なシステムです。非常時には、すでに導入済みの地中熱ヒートポンプを稼働させて、郡山市との災害協定に基づく地域の防災拠点として「熱」の供給を実現します。また、創エネによって運用される電気自動車が社用車として導入されることで、熱・電気・モビリティについて再エネによる自立が可能となります。
福島県そして郡山市が目指す、「2050年度、脱・炭素社会の実現」ために、微力ながら「地盤と地下水そして地中熱利用」に係る業務を通して貢献をしてまいります。