「やっぱり冬山はいいよね、特に青空と白い頂のコントラストは、ここまで来ないと見れないよね」登山を始めた頃、冬の山頂から発した言葉だ。
年を重ねても毎年、この素晴らしい風景に出会えると当たり前のように思っていた。いつからだろう「手が冷たい、足が冷たい」と感じるようになったのは。本格的な冬山用の手袋を使用し、使い捨てカイロを首からつま先まで貼って、完全武装をして挑んだが、感動より寒さによる苦痛が勝ってしまった。そしていつしか、冬でも暖かい浜通りの山を登るようになった。特に今年(2022年)は、いわき市西部の山にはまっている。
いわき市西部の山は、地形的には阿武隈高原の一画で標高600m前後の山々が連なっており、地質は鮮新世に形成された砂岩・泥岩・凝灰岩が分布している。
この地域は、冬でも暖かく陽だまり山行を楽しむことが出来る。山頂からはいわき市街地と太平洋の海原を間近に望み、冬の冷たく澄んだ空気は、地平線へ向かって航行する大型タンカーまで、はっきりと見渡せる。
「やっぱり暖かい山はいいよね、特に青空と海原のコントラストは、ここまで来ないと見れないよね」と、還暦過ぎて冬は暖かい、いわきの山を目指している!
今回は、1月22日(土)の滝富士と1月29日(土)の明神山への山行を紹介します。