2024年1月1日の能登半島地震で被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。1日でも早い復興をお祈り申し上げます。
福島県郡山市の自宅で正月休みを過ごしていた私のスマートフォンも地震アラートが鳴り響きました。東日本大震災から約13年経過した現在でも警告音を聞くと心臓が冷えるような気持ちになります。
今回は13年前の被災地、福島県の復興の中心とも言える浜通りの双葉町を訪問しました。
2024年1月1日の能登半島地震で被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。1日でも早い復興をお祈り申し上げます。
福島県郡山市の自宅で正月休みを過ごしていた私のスマートフォンも地震アラートが鳴り響きました。東日本大震災から約13年経過した現在でも警告音を聞くと心臓が冷えるような気持ちになります。
今回は13年前の被災地、福島県の復興の中心とも言える浜通りの双葉町を訪問しました。
浅野撚糸株式会社 双葉事業所
●浅野撚糸とスーパーZERO
東日本大震災・原子力災害伝承館からほど近い、現在避難指示解除準備区域となっている中野地区復興産業拠点に2023年春オープンした浅野撚糸 双葉事業所「フタバスーパーゼロミル・エアーかおる双葉丸」。白を基調とした大きな建物と赤のワンポイントに目を奪われます。
撚糸の撚という字は撚るという字で、ねじりあわせることを表しています。腕によりをかける、よりを戻すに使われますが、糸の撚りを語源としています。浅野撚糸は岐阜県に本社を構える糸の会社です。岐阜県から遠い東北の地、双葉町へ。どのような経緯があったのでしょう。
浅野撚糸は1967年(昭和42年)創業。1976年、長良川の水害では工場が甚大な被害を被りました。先代社長が会社立て直しを諦めかけていたところに取引先や周りの人々に支えていただき、大きな力をいただいたとのこと。浅野撚糸現社長である浅野雅己氏は体育教師になる夢を持ち、福島大学教育学部に入学しました。卒業後4年間の教員生活を送り、岐阜へ帰郷し先代社長であるお父様の跡を継ぎました。水害で支えていただいた御恩を第二の故郷である福島の地で、復興の手助けになればとフタバスーパーゼロミル・エアーかおる双葉丸をオープンしました。
エントランスから入場すると2階まで吹き抜けの広々とした空間に北側にはカフェ、南側には直営ショップがあります。女性グループがショップで買物をし、カフェでランチをとる姿が見受けられます。震災後、双葉町内には飲食店が少なく、みなさんが集まりやすいようにとカフェを併設しましたと今回案内していただいた土屋さん。土屋さんも双葉事業所勤務をきっかけに双葉町に移住した方のひとりです。
さっそく施設内見学です。浅野撚糸の歴史を観て学べる施設廊下の壁面イラスト。そして稼働中の工場内部へ(工場内部は事前に見学申し込みの方のみ)。ズラッとならんだ機械、一斉に糸が巻き取られています。木綿の糸と透明の糸を撚る合糸機を見せていただきました。後ろに手をかざしてやっと分かるくらいの細くて繊細に見える糸と木綿糸を撚っていきます。そのあと専用のプレス機でスチームプレスし、魔法の糸、スーパーZEROが完成します。
●優秀すぎるタオル、エアーかおる
双葉事業所の名称、フタバスーパーゼロミルでは浅野撚糸が特許技術を用いた魔法の糸、スーパーZEROを生産・出荷され、衣服や布製品になります。スーパーZEROを使用した浅野撚糸オリジナルブランドタオル、エアーかおる®は吸水力、速乾性、軽量感に優れ、長持ちのタオルシリーズで、ファイスタオルやバスタオルなど用途や使用感に合わせて選ぶことができます。朝目覚めの時に、夜は入浴時に、夏場や運動時は汗拭きに、わたしたちにとってタオルは欠かせないものです。
魔法の糸のタオル、使ってみたくなりました。直営店エアーかおる双葉丸ですぐに購入可能です。吸水力が一番とアドバイスいただいた極太糸のタオルを4月から進学で一人暮らしをする息子用にまとめて購入し、自宅用にもフェイスタオルをいくつか。自宅で使用した感想を。エニータイムというバスタオルの約半分サイズのエアーかおるを使用しました。手触りはふんわり軽く、生地はしっかりしていて安心感があります。髪の毛の量が多めで普段はシャンプー後のタオルドライがはかどらない私ですが、全身を拭き取って髪もしっかり水分が取れる吸水力でした。浅野撚糸さんの特許技術、あらためてメイドインジャパンの良さが実感できました。
●癒しのカフェ 地元産の食材も
カフェのメニューに双葉店限定の文字が。限定に弱い私はちょうどお昼時も相まって福島県産しらすを使用したパスタと福島県産桃使用のスフレパンケーキを注文。女性スタッフが生き生きと働いていらっしゃるのが印象的でした。
●復興、時代をつなぐ
今回まず感じたことは、福島県民としての感謝の気持ちでした。そしてもっと福島県の子供たちに浅野撚糸 双葉事業所を見学に訪れてもらいたいということでした。福島県内でも、住む地域によって震災および復興への想いがそれぞれ違うように思います。震災を知る人も知らない人にも、岐阜県の企業さんがこんなにも福島を想い、復興に向けて一緒に歩んでくれていることを知ってもらいたいです。
浅野撚糸 双葉事業所では、感銘を受けた若い世代が県内浜通り出身者を中心に毎年入社しているとのことです。地元の人々に雇用の場も設けていただけることはとてもありがたいですね。福島の企業として、刺激をうけましたし、応援していきたいと思っています。
浅野撚糸株式会社
双葉事業所
〒979-1401 福島県双葉郡双葉町中野舘ノ内1-1
TEL0240-23-7648
FAX0240-23-7649
◆営業時間/10時~18時 ◆定休日/毎週月曜日・年末年始
公式ホームページ https://asanen.co.jp/futabamaru/
お問い合わせ(担当:土屋さん、子安さん)
メールアドレス tsuchiya_teruyuki@asanen.co.jp
※視察・見学に関するお問い合わせ・お申し込みはお電話またはメールにてご連絡お願いします。
※新協地水(株)技術部(土と水編集長)