Q.小野:
|
早速質問しますが、測定機器の特徴を具体的に説明してください。
|
A.榊枝:
|
測定機器の名称は「載荷試験自記装置」と
いいます。この装置は測定時間の設定がで
き、測定結果をフロッピーディスクに登録
することができます。そのため、これまで
のように時間を計ったりデジタルゲージの
読み値をその都度、記録したりする必要が
なくなりました。現場計測員は時間が来た
ら知らせる機器の画面の点滅にしたがって
油圧ポンプの操作をするだけです。また、
現場でフロッピーディスクにデータを登録
する事ができるので、会社に戻ってからは、
そのデータをコンピューターに入力するだ
けですぐに解析ができます。打ち出しも今
まで時間がかかっていたプロッターではな
く通常のプリンターでできるようになりま
したので、解析結果がすぐに得られるよう
になります。
|
Q.小野:
|
もしも、フロッピーディスクにうまく保存できなかった場合はどうするのですか。
|
A.榊枝:
|
その場合は、測定機器の中に同じデータ
が記録されているので、会社に戻ってから
フロッピーディスクに再登録できます。そ
れもできないような最悪の場合は、実測中
にデータが記録紙にも打ち出されるので、
それさえあれば手入力して復元することが
できます。
|
Q.小野:
|
今までと比較して、便利になった部分と
不便な部分などありますか。
|
A.榊枝:
|
便利になったことは、前にもお話しした
ように解析時間の短縮です。このことで、
人件費のコストダウンにもなるし、お客様
への対応も早くできるという利点があると
思います。弱点としては、精密機械なので
ラフに扱えない点で、ほこりや雨に弱いこ
とが気をつけなければならない部分です。
|
Q.小野:
|
現場作業自体が時間短縮することはないのですか。
|
A.榊枝:
|
測定は機械が自動でやってくれますが、
測定時間自体は規定されていまして、それ
以上の短縮は不可能ですし、機械の設置や
撤去はこれまでと同じように人間がやるの
で、現場作業の時間は以前と同じです。
|
小野:
|
計測中にもかかわらず大変貴重なお話しを、どうもありがとうございました。
|