- ★ミニラム試験
- オートマチックラムサウンディング機を小型化した動的サウンディング試験装置による地盤の地耐力を調査する貫入試験です。
- 可搬性に優れ、ハンマーの打撃及びロッド引き抜きが自動で行われるため、装置の設置や試験に要する時間が短く、効率的な調査を行うことができます。
- スウェーデン式サウンディング試験より貫通力が高く、N値との相関性が良いので誤差が少なく、ボーリング調査に比べ安価です。
- 小規模な構造物の支持層確認、改良地盤の強度や盛土層厚の確認、ボーリング調査の補足調査等に利用できます。
- ただし、ボーリング調査と比べると、サンプリングができないため複雑な地層の土質判定が難しい、地下水位を把握できないという違いが有ります。
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- ★試験方法
- オートマチックラムサウンディング機を小型化した動的サウンディング試験装置による地盤の地耐力を調査する貫入試験です。
小型動的貫入試験は、質量30kgのハンマーを35cmの高さから自由落下させ、直径36.6mmのコーンを試験地盤に打込んでいき、その打撃回数Ndmとロッドを回転させるのに必要なトルクMvから地盤のN値を求めます。
- ★N値の算出方法
- 小型動的貫入試験においては、打撃回数Ndmが標準貫入試験の2倍になります。
実際の試験では、貫入量20cm毎のNdmおよびロッドを回転するのに必要なトルクMv(N・m)を計算し、次の式により標準貫入試験で求められる値を算出します。
砂質地盤 N=Ndm/2
粘性地盤 N=Ndm/2−0.16Mv
N:標準貫入試験の値(N値)
Ndm:打撃回数
Mv:N・mの単位で測定したトルク
※粘性地盤では貫入中のロッドの摩擦力を無視できないのでトルクによる補正が必要。
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