協和木材株式会社集成材工場深井戸さく井工事報告

1.はじめに

 今回施工した協和木材(株)は、工業用水として今までに2本の深井戸を使用しているが、今回新たに本社(福島県塙町)に隣接する新工場の設置に伴い、深井戸1本を新たに掘削する事になりました。
 施工は、(1)掘削、(2)仕上げ、(3)揚水試験、(4)水質検査、(5)ポンプ・ピット設置の順で行いました。

 仕様/掘削口径:φ350mm  井戸深度:250m    仕上口径:200A

 今回掘削した工法はダイレクトロータリー工法で、ドリルパイプの下端にビットを取り付け、これを回転させて地層を粉砕すると同時に、パイプを通してビット先端に泥水を送り、地上に流送しながら掘進する工法です。
掘削はGL-150m付近までは順調だったのですが、やはり井戸掘りは奥が深い!それまで10m/日の堀進速度であったが地層の変化に伴い1〜3m/日進になり、掘削完了するまでに3ヶのトリコーンビットが使い物にならない状態となってしまいました。
 掘削後はケーシングを設置し、孔内を洗浄後にいよいよ仮設ポンプによる揚水試験です。
今回予定取水量は200/min程度を見込んでいたのですが、揚水すると約300
/min程度の使用可能水量を確保する事ができ、満足いく結果となりました。








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