新年明けましておめでとうございます。  非常に厳しい情勢の中、今日まで生き抜いてこられたのは、弊社を支え叱咤激励してくださりましたお客様や「土と水」の読者の皆様のご支援によるものと感謝申し上げます。  新春を迎えるにあたり、皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げますとともに、変わらぬご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。


 いつもは「今日はどこの現場行ってきたの?」なんていう会話ですが、仕込みで忙しい中、ご主人の菅野さんに、お店の始まりからお肉へのこだわりまで、いろいろとお話を聞かせてもらいました。
 地元の高校を卒業後、静岡県の有名な精肉店で6年間修業したのち、長男だったご主人は家を継ぐため、福島に戻って来ました。こちらに戻って来た当初は、静岡での経験を活かし、某スーパーの精肉部門に勤めていました。その後、結婚、奥さんの親戚は自分で商売をしている方が多く、苦労をみてきた義理のお父さんが結婚を許す際に出した条件は、勤め人(サラリーマン)であることでした。でも、実は、働き始めた頃から「いつかは自分のお店を持ちたい」と考えていたご主人、義理のお父さんとの約束ありましたが・・・、やはり、夢は捨てきれず、結婚3年目の30歳(1980年)の時に、お店を開きました。その時、ご主人のお母様が、仕事をやめて、幼かった孫達の面倒をみてくれた事も後押しとなりました。
 最初にお店を開いたのは郡山市、田村市(当時は常葉町)から通い、奥さんと二人三脚、無我夢中だったそうです。確かな目で選び抜かれたお肉は、すぐに評判を呼び、病院や学校、飲食店等の配達先を30件ほど抱えるほどに。また、お惣菜も人気で、地域に愛されるお店となっていました。開業から25年、後押しをしてくれたお母様も高齢となったため、お住まいの近くである今の場所にお店を移しました。
 こちらにお店を移してから、早いもので12年経ちましたが、郡山時代のお得意様へ今でも週に数回配達しています。ただ、ご主人も60代半ばとなり体力の限界が・・・、そろそろ引退の文字が頭をかすめるようになってきました。周囲からなるべく続けて欲しいという声もあり、75歳くらいまではやっていこうかと考えているそうです。



 ササキのおすすめは、メンチカツ(写真6)です。現場が田村方面の時は定番のお土産となっています。値段は70円とお値打ち価格ですが、材料にはなんと!国産の黒毛和牛と国産豚の合挽き肉が使われています。秘伝スパイスで味がつけられているので、ソースをつけなくてもそのままで美味しく頂けます。多い時は1日300枚も売れるそうです。






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